タイヤは車の中で唯一、常に路面と接している重要な部品です。
エンジンやブレーキが正常でも、タイヤの状態が悪ければ安全に走ることはできません。
実際に起きているタイヤトラブルの多くは、
「知らなかった」「まだ大丈夫だと思った」という油断が原因です。
ここでは、タイヤが原因で起こる代表的なトラブル事例と、
それを未然に防ぐための具体的な対策をわかりやすく解説します。
タイヤが原因で起こる代表的なトラブル
走行中のバースト(破裂)
もっとも危険なトラブルが、走行中のタイヤバーストです。
突然「パンッ!」という音とともにタイヤが破裂し、ハンドル操作を失う恐れがあります。
主な原因は以下の通りです。
- 空気圧不足のまま走行を続けた
- 製造から年数が経過し、ゴムが劣化していた
- 縁石や段差への強い衝撃
- 高速道路での長時間走行
特に製造から5年以上経過したタイヤは、
見た目に問題がなくても内部劣化が進んでいることがあります。
また、空気圧が適正でない状態が続くと、
- 偏摩耗
- 発熱
- 燃費悪化
といった問題も同時に発生します。
詳しくは「タイヤの空気圧が高すぎる・低すぎるとどうなる?」も参考にしてください。
偏摩耗によるハンドルのブレ・違和感
タイヤの片側だけが極端にすり減る状態を偏摩耗といいます。
この状態になると、以下のような症状が現れます。
- ハンドルがブレる
- 直進時に左右どちらかへ流れる
- 高速走行時の安定感が悪い
偏摩耗の主な原因は、
- 空気圧管理不足
- アライメント(足回りの角度)不良
- サスペンション部品の劣化
などです。
偏摩耗を放置すると、タイヤ寿命が短くなるだけでなく、
走行中の操作性低下にもつながります。
制動距離が伸びる(止まりにくくなる)
タイヤの溝が減ると、ブレーキ性能にも大きく影響します。
特に雨の日は要注意です。
- 排水性能が低下
- タイヤが水に浮きやすくなる
- ブレーキを踏んでも止まらない
いわゆるハイドロプレーニング現象が起きやすくなり、
スリップ事故のリスクが大幅に高まります。
「晴れているから大丈夫」ではなく、
急な雨でも安全に止まれるかがタイヤ状態判断のポイントです。
タイヤトラブルを防ぐための対策
定期的な空気圧チェック
空気圧は自然に少しずつ低下します。
目安としては月に1回の点検がおすすめです。
適正空気圧は、
- 運転席ドア内側
- 給油口のフタ裏
- 車両取扱説明書
で確認できます。
空気圧を適正に保つことで、
- 偏摩耗防止
- 燃費向上
- バーストリスク低減
といったメリットがあります。
残溝の確認を習慣にする
タイヤにはスリップサインと呼ばれる使用限界の目印があります。
このサインが出ているタイヤは、法律上も使用不可です。
安全面を考えると、
- 残溝4mm以下 → 交換検討
- 雨天走行が多い → 早め交換
が安心です。
洗車や給油のついでに、軽く目視チェックするだけでも効果があります。
製造年の確認を忘れない
タイヤは「使っていなくても劣化」します。
溝が十分に残っていても、
- ゴムの硬化
- ひび割れ
- 内部構造の劣化
が進行します。
一般的な目安は、
- 製造から5年超 → 交換検討
- 製造から7〜8年 → 交換推奨
安全性を最優先に判断しましょう。
トラブルを未然に防ぐ意識が大切
タイヤトラブルの多くは、事前点検で防げるものです。
「まだ走れる」
「車検に通ったから大丈夫」
ではなく、
「今の状態で安全に走れるか」
を基準に判断することが重要です。
少しでも不安を感じたら、
早めに点検・交換を行い、安心できるカーライフを送りましょう。


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